美しい?怖い?感動する?『さんかく窓の外側は夜』ってどんな映画?

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美しい?怖い?感動する?『さんかく窓の外側は夜』ってどんな映画?

映画『さんかく窓の外側は夜』が2021年1月22日に公開されました。

『除霊ミステリー』(公式サイトより)という名称のとおり、
ホラーテイストのエンタメ映画である本作は、原作がヤマシタトモコさんのマンガ作品です。

今回はこの話題の映画『さんかく窓の外側は夜』を取り上げていきましょう。

原作はBL(ボーイズラブ)マンガ

原作マンガはMAGAZINE BE×BOY〈マガジンビーボーイ〉という雑誌に
2013年4月号から2021年1月号まで連載されていました。

この雑誌はいわゆるBL(ボーイズラブ)を扱う作品が掲載されているマンガ雑誌で、
本作も「男性(少年)同士の同性愛(ゲイ)」がテーマのひとつとなっています。

ただ作品のメインストリームはミステリーホラーであり、
BL要素もブロマンス程度の「匂い系」の作品という位置づけです。

映画では原作よりもさらにBLテイストが抑えぎみになっていて、PG12指定です。

豪華なキャスト陣

映画『さんかく窓の外側は夜』は俳優、岡田将生さんと志尊淳さんのダブル主演となります。

役どころは岡田さんが冷川理人(ひやかわ りひと)という除霊師、
志尊さんが冷川の助手となる書店員で「霊を目視できる」三角康介(みかど こうすけ)です。

また、ストーリーの焦点となる「呪い師」の非浦英莉可(ひうら えりか)役に
元欅坂46のセンター平手友梨奈さんが抜擢されています。

そして上記のメイン3人とは相反する現実主義的な立ち位置の刑事、
半澤日路輝(はんざわ ひろき)役で滝藤賢一さんが出演しています。

高評価レビューの内容

高評価の意見として目立つのは、何度も観た(観たい)、感動したといったものです。

芸術性やビジュアル的な美しさやヒューマンドラマとして良作というコメントが多くみられます。

主演の岡田将生さんと志尊淳さんのファンからの高評価コメントも多数ありました。
お二人のビジュアル的な魅力を期待するファンも大満足させる出来栄えだったことが伺えます。

あまり良くないというレビュー

ストーリー後半の雑然とした展開や、原作より抑えめとはいえ
BLテイスト対する嫌悪感がある人はいたようです。

ホラー作品としてもエンタメ作品として中途半端な仕上がりという意見や、
分かりにくい表現と説明的な台詞の多さなどへの批判が目立ちました。

もともと102分の上映時間では表現しきれない内容だったという意見も多数ありました。

実際監督の森ガキ侑大さんはあるイベントにおいて
「全部説明をせず、皆さんに色々と考えてもらう映画にしたかった」と語っています。

両極端なレビューが目立つってことは、尖がった作品ではあるのかなあ?

原作ファンやホラーファンの評価にバラつきがあったみたいだね

まとめ

この映画の大きなメッセージのひとつとして、
SNSにおける誹謗中傷など「言葉の持つ力」の恐ろしさを「穢れ」として警鐘をならしています。

現代における「言霊ツールの功罪」について、
「幽霊より人間の方がよっぽど怖い」という台詞にみられる「人間の恐ろしさ」が
表現された作品といえるでしょう。